ケンダイラボ
今、富山県立大学DX研究室の取組「ケンダイラボ」に参画させて頂いています。
学生さんと企業とタッグを組んでDXで企業課題を解決できないか?
というものです。
当社にも「何か課題はありませんか?」と参画のお誘いが来まして。
DXに疎いものですから、難易度とか全く考えずに
「社員が幸せに働けるにはどうやったらいいのか?日々悩んでいます」
と答えたら、なぜか採択されました。
・インテックさん
・大高建設さん
・KNBさん
・トミソー
の4社が今回の採択企業。
キックオフミーティングに行ったときは完全に場違いを感じました。
なんでこの顔触れにうちが居るんだろう?
さて、学生さんと対話を重ねていくうちに決まったテーマが
「働く場における幸福度の可視化に向けて」
めちゃめちゃ壮大なテーマになりました。
これがDXで出来れば世界的な発明でしょう。
でもどこも出来ていない。
チャレンジする山は高ければ高いほど、登頂した時の喜びや達成感は大きいです。
ここで、学生さん達が出してきた「幸福度」の度合いがTMS理論と言う指標。
緊張 抑うつ 怒り 混乱 疲労 活気
などの「気分」から「今現在」の幸福度を評価する指標です。
それをスマートウォッチにより脈拍との相関性を見るという試み。
その指標を使って、会議の場で環境マイクを利用して、
どんな相手とどんな内容の会議をしているか?
で幸福度が変わるのか?を今回の研究テーマとしました。
実際、私から出したお題は
「社員を幸福にしたい」
「幸福は人と人の関りの中から生まれる」
「社員が仕事中に誰とどんな関りをしている時が幸せを感じるんだろう?」
だけです。
そのお題に対して学生さんから、検証の方向性が出てきました。
最後はこれをアプリ化出来たらいいね!
まで発展しています。
素晴らしい目標です。
が、かなり難しいでしょう。
しかし、凄く前向きに取り組んでくれています。
実際に、社員の幸せは会議の場以外でも測れます。
本当に今回のプログラムで光明が見えそうなら、引き続き進めて行きたいお題ですよね。
これが実現したら、
どんなメンバーでミーティングしているか?
何時にミーティングしているか?
部屋の大きさは?
照明の明るさは?
窓の大きさは?
テーブルの高さは?
椅子の背もたれは?
はたまた、テラスでミーティング?
中庭で?
ランチしながら?
私達の提案する空間デザインにまで応用できそうです。
めちゃめちゃ楽しみな取り組みなのです。
簡単ではありません。
いい結果は出ないかもしれません。
でも、一所懸命に取りくんでいる学生さんの姿を観ると
良い成果を出せたらと思います。
いま、学生さん達はかなり苦しいと思います。
ちょっとテーマや目標が高すぎる。
今、彼らのTMS指数を計ると全然幸せじゃないでしょうね~
人の「幸せ」って、常時感じるモノだけではないです。
先程、目標を山に例えましたが、登山も一緒です。
登ってる最中は苦しいし、きついし、疲れるし、先は見えないし。
でも、その苦労の末に登頂した暁には、
今までしてきた大変さの分だけ大きな幸福が待ってます。
しかも、それを仲間と力を合わせてやり切った時に、感謝と感動が幸福を大きくします。
今回、学生さん達にぜひそれを味わってほしい。
そしたらきっと「幸せ」の概念も少し変わるかもしれません。
そういう「苦労と感動の幸せ」もDXで可視化できたら、もっと面白いですよね。
こういう「幸せ」って事を、若い学生さんと真剣に話が出来る事も
私の幸せです。
ケンダイラボの最終発表は12月21日
楽しみです。