後悔のないハウスメーカーの選び方とは?
ハウスメーカーを選ぶといっても、数多くの会社の中から1社だけを決めるのは簡単なことではありませんよね。何から始めていけばいいか、どこをポイントに住宅会社を選べばいいか、どう動いていいか、わからないことがたくさん…。今回は、ハウスメーカーを選ぶ時のおススメの流れや、相談前に考えておいた方が良いことなどを一緒に見ていきましょう。
ハウスメーカー決定までのおススメの流れ
これからお家を建てようと考えている方にとって、そのパートナーとなるハウスメーカー選びはとても重要なポイントですよね。ここでは、ハウスメーカー決定までのおススメの流れを5つのSTEPでご紹介します。
STEP1 イメージづくり
まず初めに、「どんな暮らしがしたいか」「どんな家に住みたいか」を家族で話し合ってみましょう!イメージしにくい場合は、以下の観点から考えてみて下さい。
・新しいお家でやりたいこと、叶えたいことは?
(吹抜のある開放的なリビングがほしい、ホームシアターがしたい、など)
・今の住まいでの不満点、改善点したい点は?
(今の住まいが寒いから暖かいお家にしたい、など)
・重視するポイントは?
(最近災害が多いから頑丈なお家にしたい、など)
これらがご家族の中でまとまり共有できていれば、その考えに絞ってメーカーを選定できるので、スムーズにお家づくりを進めることができます。特に思いつかない場合は一度話を聞いてみて考えていくのもひとつの方法です。
ここでのポイントは、収納をたくさん作りたい!など間取りに関する内容は自由設計の会社の間では大きな違いが出ないということ。その点を抑えた上で、もう少し踏み込んで考えてみることをおススメします。
STEP2 住宅会社の情報収集
お住まいの地域でどんな住宅会社があるのか、雑誌やインターネット、SNSで情報収集をしましょう。最近では多くのハウスメーカーがInstagramやYoutubeといったSNSを活用し情報発信をしています。断熱などの性能に力を入れている会社、素材を大切にしている会社、デザインや設計に力を入れている会社など、その特長は様々です。気になった会社には資料請求をして、何を強みにしているのか、どんな特徴があるのかをより詳しく調べてみましょう。
STEP3 モデルハウス見学
モデルハウス見学でその会社のイメージや特徴の確認をしましょう。本当にインターネットやカタログの情報と同じお家づくりをしているのか、そのコンセプトや考え方を展示場のスタッフに聞いてみて下さい。カタログだけでは特徴がわからないという方も、実際に見て話を聞いてみるとそのカラーは見えてくるかと思います。
ここでのポイントは、基本的にモデルハウスは大きく豪華に作られているので、間取りの参考にはなりにくいということ。展示場はあくまでもその会社の特徴やデザインの参考のため、ということを頭の片隅に入れておいて下さい。
また、ここでおおよそのスケジュール、資金計画、土地のことなど気になっていることを相談してみましょう。その会話の中から担当者との相性も見えてきますよ。
STEP4 イベント、体験施設見学
モデルハウス見学を経て、詳しく検討したいと思った会社の体験施設やイベントに参加しましょう。
・完成見学会
これから住まれるお客様のお家を見学できるイベントです。多くの住宅会社さんが開催しており、実際の仕上がりや質感、間取りや大きさなどをここで確認できるので、この会社で建てるとこんな感じになるんだ、とイメージが掴みやすくなります。会社によっては「まちかど展示場」という、最終的には建て売りする目的で建てられているリアルサイズの展示場もありますので、完成見学会がない場合はそちらを利用するのも良いかもしれません。
・ショールーム、工場見学
会社によっては、断熱性、耐震性などの性能面の確認や体感ができる施設や、自社工場の見学などをご用意しています。そこでより深くその会社の特徴や考えを知ることで、自分たちの考え方と合っているか、信頼できる会社なのかを知ることができます。会社によって大きく違いが出るポイントですので、是非見学されることをおススメします。
・宿泊体験
展示場の宿泊体験が可能なら、実際に泊まってみるのもひとつです!食べ物の試食や車の試乗のように、1泊して住み心地を体感できます。特に冬は暖かさ(お家の断熱性)を体感できますよ。
その他にも各種勉強セミナーや入居宅訪問、住んでおられるお施主様の声が聞けるイベントなど、様々なイベントを各社用意していますので、積極的に参加してみるのが良いでしょう。ここでしっかり体感をしておけば最終決定の際に判断がしやすくなります。
STEP5 プラン見積り確認
自分たちが気に入ったハウスメーカーと、自分たちの予算が合っているかを確認し、依頼先を1つに決めるSTEPです。STEP4までにしっかりと選定を行い、候補を絞った上でプランや見積りの提案を受けましょう。プランの打合せはとても楽しいものではありますが、何回も重ねても最終的にその会社で契約しなければ時間の無駄となってしまいますし、どこでどんな話を聞いたかわからなくなってしまいます。
ここでのポイントは、プランと見積りの提案を受ける際は、必ず「仕様」と合わせて確認しましょう。「仕様」とは、そのお家の性能や使用木材、どんな内外装材を使うか、キッチンなどの設備がどのグレードから選べるのかなどのことで、住宅の価格を比較する上で大切なものです。性能のレベルがわからないと、金額の比較のしようがないですよね?極端な例ですが、軽自動車と高級車を同じ4人乗りだからといって比較しているようなものです。仕様書またはそれに類する資料で、性能面や何が入っての金額なのかをきちんと確認してくださいね。
特に見積り書は会社によって書式がバラバラでわかりにくという声もよく聞かれます。オプション予備費用は見てあるのか、カーテンや外構の費用は?など色々な違いがありますので、諸経費も含めた「トータルの資金計画」で比較検討していきましょう。
家づくりの依頼先が決まったらいよいよ契約!プランやインテリアなどいろんな詳細打合せがスタートしていきます。
見学の前に検討しておいた方が良いこととは?
お家づくりは、単にハウスメーカーを選べばいいという訳ではありません。ハウスメーカー選びと平行して考えなければならない大切な検討事項がいくつかあります。ここではまず、モデルハウス見学までに検討をおススメする項目とその程度についてご紹介します。
・資金計画について
雑誌やインターネットの情報だけでは把握しきれないことも多いですよね。色々悩まれる部分かと思いますが、焦って金融機関に相談しに行く必要はありません。最終的には依頼する住宅会社と協力しながら考えていく必要がありますので、モデルハウス見学前には月々いくらほどのローン支払いにしたいか、自己資金(頭金)はいくら用意できそうかなどを想定しておくだけでも十分です。
・土地選びについて
土地の情報もインターネットで簡単に得ることができますが、あまり焦りすぎずに住宅と同時に検討することをおススメします。そうすれば、住宅の諸費用も含めた「総金額」で検討でき、どんなお家が建てられるのかイメージしやすいです。土地の方向性が家族間で合わず、前に進まないこともありますので、モデルハウス見学前には希望のエリアや希望条件をご夫婦や親御さんも含め簡単に話し合っておきましょう。
・いつまでに住んでいたいか
注文住宅の場合、打合せの期間も考えると、ハウスメーカー決定(契約)から引渡しまで約1年ほどかかることになります。いつまでに住んでいたいかをご家族の中で決めておけば、〇月までに依頼先を決めて…など、いつまでにどう動いていかなければならないかが見えてきます。
・親御さんへの報告
順序良く進めていたのに最後の最後に親御さんに報告したら大反対にあってお家づくりが白紙になってしまった…という話もしばしば聞きます。せっかく進めていた計画が台無しになってしまうと正直がっかりですよね。お家は大きな買い物ですので、早い段階で親御さんに相談や報告をしておくことをおススメします。特に土地から検討の場合は、両家それぞれの想いがあり思わぬ意見が出ることもありますので、事前相談は一層大切になってきます。
まとめ
以上、家づくりのおススメの流れについてご紹介しました。ハウスメーカー選びにかけられる時間はお客様によって様々で、1ヶ月で決められる方から何年も悩まれる方もいらっしゃいます。お家づくりは一生の買い物ですので、早めに情報収集を始めていき、自分たちにとって最良のタイミングで進めていけるように準備をしていきましょう!
少し注意が必要なのは、細かく比較しすぎるとドツボにはまることもあります。各社のネガティブな部分ばかり気になってしまって前に進めなくなってしまうことも、もしかしたらあるかもしれません。でも、せっかく素敵な新しい暮らしを手に入れるために検討しているので、そんな時は良いところに着目して比較するようにしてみて下さいね。
焦りすぎないように、でも慎重になりすぎないように、ひとつずつ問題や不安を解消していって、是非お家づくりを楽しんで下さい!