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COLUMN住まいのコラム
家の床は無垢材とカラーフローリングどちらがいいのか
家づくりで必ず迷うのが床。
無垢材とカラーフローリングって何が違うの?
他にも、突き板(つきいた)フローリング、挽き板(ひきいた)フローリングというものを、住宅会社から提案されたけどわからないって場合もあるでしょう。
無垢材とカラーフローリングの違い
フローリングは一般的に12mmまたは15mmの厚みで作られている。
その中で無垢材は、木を12mmまたは15mmにスライスし、そのまま床材としたものを指します。
表も裏も、全て本物の木そのものです。
一方、カラーフローリングは、木を圧着した合板の上に、薄い木や木を模したシートが張られているものを指します。
その中で、突き板フローリングは0.3mm程度、挽き板フローリング2mm程度の木が張られたものです。
突き板と挽き板の違いは、合板の上に張られた木の厚みの違いということになります。
無垢材、シート張りのカラーフローリング、突き板フローリング、挽き板フローリング、それぞれ長所と短所がある。
無垢材の長所と短所
無垢材は、足触りが良く、温かみがあるとよく言われています。
足触り、温かみは樹種に関係し、堅い木から柔らかい木まで様々です。
樹種によって、木の中に含まれる空気の含有量が違います。
顕微鏡で見なければわからないレベルの話ですが、言うなれば木の中の隙間。
この隙間が多ければ、暖房機器で暖められた空気を多く持つことができるので、温かみを感じるという仕組みです。
隙間が多ければ、足触りも柔らかくなります。
しかし、傷つきやすいというデメリットがあるので、注意が必要です。
逆に堅い木は隙間が少なく、足触りも堅い感触で、温かみも少ないが、傷には強いというメリットがあります。
無垢材と一括りにしても、樹種によって特徴、価格が全く異なるので、手や足で触れてみて決めるのがいいでしょう。
ただし、無垢材は動きます。
1年を通しての湿度の変化で伸び縮みし、完成当初よりもフローリング同士の隙間が広くなり、ゴミがたまりやすいといったデメリットがあります。
また、熱の影響を大きく受けるのが苦手で、床暖房に対応している商品が少ないのもデメリット。
多少の傷やへこみ、伸び縮みによる変化を、暮らしの中での味と捉えられる人に向いています。
シート張りカラーフローリングの長所と短所
シート張りカラーフローリングとは、名前の通り合板の上に木を模したシートを張ったものです。
シートなので、仕上げ面は木ではありません。
本物の木を刻んだ無垢とは異なり、木の模様がきれいで、安定しているのが特徴です。
また、どんな模様、色を選んでも、価格的にはリーズナブルなのが嬉しいところ。
無垢材のように、湿度変化による材料の伸び縮みが限りなく少ないので、床暖房に向いています。
ただし、薄いシートの下は密実に固められた合板なため、足触りは堅く、温かみは感じられません。
また、特殊加工の強いシートとは言え、強い傷によりシートが破れることもあります。
その場合、下地の合板がむき出しになり、補修は張替えまたは専用クレヨンで塗ることになります。
リーズナブルな価格で、きれいな模様、床暖房向きなのが長所。
足触りの堅さ、温かみの無さ、傷ついた時の補修の難しさが短所です。
突き板フローリングの長所と短所
突き板フローリングは、合板の上に0.3mm程度の薄い木が張られたものです。
シート張りと金額の大差はなく、見た目は本物の木らしいランダムな味わいがあるのが特徴。
本物の木の部分が非常に薄いため、足触りや温かみ、傷への対処方法は、シート張りと大差はありません。
見た目の部分で、きれいすぎるシートではなく、本物の木の雰囲気を楽しみたいという方に向いています。
挽き板フローリングの長所と短所
挽き板フローリングは、合板の上に2mm程度の木が張られたものです。
張られている木の部分が、突き板よりも厚いと理解しておくのがわかりやすいでしょう。
特徴としては、無垢材とシート張りフローリングのちょうど中間。
シート張りほど足触りが悪くもなく、無垢材ほど良くもない。
傷やへこみに対しては、シート張りだと対応できない程度も、無垢材のようにやすりで削るなどして復旧することができる。
湿度で伸び縮みする無垢材と違って、下地に合板があるので、そこまで大きな変化はしない。
価格的にも、中間からやや無垢材よりの価格程度が多いでしょう。
本物志向であれば無垢材を、無垢材のデメリットで不安な点が拭いきれない場合は、挽き板フローリングを選ぶのが妥当かもしれません。
毎日歩く床だからこだわった選択を
住まいの床は、毎日歩きます。
裸足なのか、靴下なのか、スリッパなのかによっても、選ぶ基準は異なるはず。
ラグを敷くのかどうかによっても、選ぶ基準は変わってくるでしょう。
もちろん、良いものを選べばコストにも影響してきます。
ただし、10万円や20万円も出せば選択の幅は広がり、工事全体の割合で考えるとそう大きな価格ではありません。
材料の特徴、足触り、温かさ、メンテナンス性、傷への耐性、価格などを考え、納得のいく選択をして下さい。