COLUMN住まいのコラム

注文住宅の成功事例!快適な間取りとは?

イエタッタ編集部
2021.05.14

 成功している間取りの共通点は、生活スタイルに合った効率の良い生活動線使いやすい収納ができているかという点です。

 

下図は住まいの”満足度を高める要素”のランキングになりますが、「間取り」がトップに選ばれています。

また、「予算と完成形のバランス」、「立地条件/周辺環境」、「建築家やハウスメーカーなど、専門家との関係性」なども満足度を高める要素としてランキングされていますが、間取りに直結する具体的な内容とし「家事動線」「収納」が上位にきていることが分かります。

 

図参照元:PRTIMES

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000007697.html

 

 

住まいの満足度調査は間取りが1位

 

 

つまり、満足度の高い間取りとは使いやすい収納が十分に確保されつつ、家事動線も優れた間取りだという事が分かります。

 

また、使いやすい間取りを考えるためには、朝起きてから夜寝るまでの1日の日常生活をイメージすることが重要です。

使いやすい収納 効率の良い生活動線とはそれぞれの生活スタイルによって異なりますので、自分の生活スタイルに合った使いやすい間取りを考えましょう。

 

まず、使いやすい収納とは、使いたい場所で使いたい物を取り出せているかということです。

場所ごとに収納したい物をイメージすると分かりやすく、奥行きや幅の不足やデッドスペースがうまれるのを防げます。

 

次に、効率の良い生活動線とは、さまざまな家事を同時に行えるような家事効率を考えた動きができるかということです。

 

ここでは家事の効率化を考えた生活動線と、使いやすい収納について考えられた間取りの成功事例を紹介します。

 

 

 

 ⑴水回りをまとめて配置!一直線の家事動線で効率化&コストダウン

まず、水回りをまとめて配置する間取りを紹介します。

多くの方が取り入れてられている効率的な家事動線といえば、「お風呂→脱衣室→キッチン」を一直線に配置した下図のような間取り例です。

 

間取り 水回り一直線

 

【メリット】

洗濯をしながら料理ができる

分かりやすい家事動線で使いやすい

新築時の給水•給湯管や排水管などの配管工事費を削減できる

 

パントリー部分をアイロンなどの家事スペースや室内干しスペースとすると、家事動線をよりまとめることができます。

 

【デメリット】

扉が2箇所できるので開け閉めの手間が増える

鍵を付ける場合は2箇所必要になる

壁面が減り手持ちの収納を置く場所が限られる

 

デメリットもありますが、多くの注文住宅で採用されている満足度の高い間取り例です。

キッチンや浴室、洗濯機のある脱衣所をまとめて配置することで、家事の時短・効率化を図ることができるうえに、工事費を削減することができます。

 

 

  1. ⑵移動が簡単!子どもも楽しい回遊動線

回遊動線とは、扉や入口が部屋ごとにつながり、くるくる回れる動線をいいます。

例えば、下図のように「キッチン→脱衣所→廊下→リビング」を回遊できる間取り例です。

 

子供も楽しい回遊動線の間取り

 

 

【メリット】

家事動線・生活動線が短くなり他の部屋への移動が楽になる

廊下が少なくなり部屋が広くなる

行き止まりのない広々した空間

 

 

【デメリット】

回遊動線が小さすぎるとあまり時短にならない

扉が2箇所できるので開閉の手間が増える

鍵を付ける場合2つ必要になる

手持ちの収納等を置く場所が限られる

 

このように、LDKと水回りスペースをくるくる回れるようにすることで、生活動線や家事動線を短くすることができます。

また、部屋同士を移動することで廊下スペースが少なくできる上に、行き止まりのない回遊性のある動線は広々とした空間演出にもなります。

 

 

  1. ⑶買い物帰りに便利な裏動線!使いやすい収納で効率化

食料品や日用品の買い物帰り、玄関から収納場所が近いと助かりますよね。

そこで、下図のように「玄関→収納スペース→キッチン」の裏動線を通ることで、買い物帰りの動線を短くした間取り例を紹介します。

 

 使いやすい収納家事動線

 

【メリット】

買い物帰りの動線を短くできる

買い物帰りに必要なものを必要な場所へ収納できる

シューズクロークでの履き替えで玄関をキレイに保てる

 

【デメリット】

シューズクロークの臭い対策に注意が必要

玄関・シューズクロークの広さ分、その他の部屋が狭くなる

 

日常生活では玄関からリビングへとつながる表動線を、買い物帰りにはシューズクロークからキッチンへとつながる裏動線を使い分けることで、物があふれにくいキレイな玄関と短い家事動線を手に入れることができます。

裏動線では常温保存のものをパントリーにそのまま収納でき、冷蔵庫へ保存するものはその後キッチンへ移動し収納することで、家事の時短・効率化を図ることができます。

また、裏動線上に勝手口を設けると、キッチンからのゴミ捨ての動線も短くすることができます。

 

このように家事動線の優れた間取りとは、家事の移動が短い間取りであることが分かります。

日常生活においてどこからどこへ移動するのかをイメージし、家事動線が短くなるような間取りを考えることが、間取りの成功につながります。

 

 

 

  1. ⑷廊下やデッドスペースを収納スペースに活用!

広々としたLDKと十分な収納スペースを確保するために重要なポイントは、デッドスペースを活かすことと、廊下を収納スペースにあてるということです。

利用するのが難しいデッドスペースや、動線のためしか機能がない廊下が増えると無駄のある間取りとなり、広々としたLDKの確保が難しくなります。

ここでは、無駄の多いデッドスペースや廊下を収納スペースとして活用することで、使いやすい収納を確保した間取り例を紹介します。

 

下図ではキッチン脇の通路に収納スペースを設け、通りできるパントリーとして活用しています。

パントリーを通路と兼用し、廊下を収納スペースにあてることで、スペースの有効活用を図っています。

また、常温保存可能な食材やLDKに収納しきれない食器をキッチン横に収納することで、物があふれにくいキレイなキッチンを保つことができます。

 

 

 

デッドスペースを活用した間取り

 

 

  1. ⑸デッドスペースを収納に!あると便利な収納とは?

人間は実際の広さよりも物が少ないことで空間をより広く感じるため、広々としたLDKの確保には、物があふれにくい収納力がポイントになります。

LDKを広く取りたいあまり収納を削ってしまい、結局物があふれて狭さを感じるという失敗例をよく耳にします。

これを解決するのがリビング収納です。

 

階段下のデッドスペースをリビング収納に活かした間取り例を紹介します。

デッドスペースになりがちな階段下には十分な収納量があり、急な来客時に何でも入れられるリビング収納として役立ちます。

 

また上図は間取りの配置を考える上で広くなりすぎた玄関の隅部をシューズクロークにし、収納量をアップしています。

シューズクロークは靴や傘、スポーツ用品やベビーカーなどの屋外には出しっ放しにしておきたくはない大型用品もスッキリ収納できる便利な土間収納です。

広々とした玄関が必要ない場合に、間取りの隅部にできるデッドスペースを活かした土間収納を確保することで、物があふれにくいキレイな玄関を手にいれることができます。

 

 

まとめ

・成功している間取りのカギは効率の良い生活動線と使いやすい収納

・家事動線の優れた間取りとは、家事の移動が短い間取り

・日常の生活動線・家事動線をイメージし、動線が短くなる間取りを考える

デッドスペースや廊下を収納スペースに活かす

・広々としたLDKには物があふれにくい収納力が重要

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