COLUMN住まいのコラム

注文住宅の間取りの失敗例から学ぼう、どこに注意すればいい?

イエタッタ編集部
2021.05.14

 憧れの注文住宅で、家族の希望を盛り込んだ間取りにしたつもりでも、住んでみると失敗した!と思う人は少なくありません。実際ネットで調べてみると、成功例はそれほど多くはないですが、失敗例は山のように見つかります。今回は注文住宅の間取りで失敗したと感じた理由をもとに、どこに注意したらいいのか、考えていきましょう。

 

間取り 失敗例

家事動線、生活動線がばらばらだった

失敗例:

①洗濯機からベランダまでが遠くて不便

②朝のバタバタしている時間帯に、家族がぶつかりそうになった

③トイレがリビングの隣にあって、お客さんが来ているときに、他の家族がトイレを使えない

④玄関からキッチンまでが遠く、買い物したものを運ぶのが大変

 

家事をしたり生活をしたりするときに、どんな動きをするか、その流れを線で示したものを家事動線や生活動線と言います。上でお話をした失敗例は家事動線や生活動線がばらばらだったことが原因で起こったものです。一度間取りができたら、家族それぞれの家事動線・生活動線を頭の中でシミュレーションして、図面に書き込んでいきましょう。特に、無駄に動線が長かったり、ぶつかったりしている場合は何か問題があります。また、家事動線の中では、洗濯動線がポイントになるので、チェックするようにしてください。

 

思ったより部屋が狭かった

失敗例:

・家具を入れてみたら、イメージしていたより部屋が狭かった

・家を建てた後で、家族が増えて、部屋が足りなくなった

 

これを防ぐためには、家具や家電の大きさを測って、図面に描き入れるようにしましょう。部屋の広さがイメージできない場合は住宅展示場がおすすめです。住宅展示場には家具が入っているので、すぐにイメージがわきます。自分達が入った時に快適だと感じる部屋は営業マンに大きさを確認するようにしましょう。

将来、子どもが増えそうでしたら、お子さんが小さい時は大きな部屋を共同で使い、大きくなったら部屋を区切って、それぞれの部屋にするというのも1つの手です。

 

収納が足りない、収納の場所が悪い

失敗例:

・収納が少なくて、物が部屋にあふれている

・収納が足りないので、新しく収納家具を買ったら、部屋が狭くなった

・収納をもうけたものの、ほとんど使っていない

 

動線と同じように、間取りの失敗が多いのが収納です。収納を多くとると、確かに便利ですが、部屋の面積が狭くなったり、使われない収納ができたりすることも考えられます。収納のポイントは大きさと場所です。特に、玄関周り、キッチン、洗面所や脱衣所、トイレなどはおさえておきましょう。また、リビングはすでに持っている収納家具を置くこともあり、その家族にもよりますが、最低限のものはあると便利です。

 

光や音が気になる

光に関する失敗例:

・太陽光が部屋の奥までさしこんでくる

・西日が強くて暑い

 

図面だけではなかなか分からないのが光や日差しで、住んでみてから思ってもいなかったということになりがちです。日当たりがいい土地は部屋の位置や軒先の長さも確認するといいでしょう。

 

音に関する失敗例

・二階の足音が下に響く

・トイレの音がリビングやダイニングに聞こえる

 

光だけはなく、音に関する失敗例もあります。子供部屋などバタバタと足音が階下に響くような部屋は、リビングなど人が集まる部屋の上には配置しないようにしましょう。同じように、トイレなど音が気になるところも人が集まる部屋からは離した方がいいです。

 

コンセントの数や場所が気にならない

失敗例:

・コンセントが足りない

・コンセントが使いたいところにない

 

最近ではパソコンやスマホの充電、wi-fi機器などの使用で、コンセントの場所や数は特に重要になってきました。スマホを枕元に置いて、寝ている間に充電したいのにコンセントがない、コンセントがたこ足配線になっているという人も少なくないでしょう。

注文住宅では契約前にコンセントの場所や数が載っている電気系統図を作ります。実際に家電の場所やパソコン・スマホをよく使う場所、wi-fi機器の場所を図面に描き入れてみましょう。それらの使用場所の近くにコンセントがあれば、充電しながら使用することができます。ただし、注文住宅ではコンセントはある一定数以上はオプションになることが多いので、予算と相談しながら決めることが大切です。

 

どんなことに気をつけて、間取りを決めたらいいか

間取りを考える際や図面を作成する際には、実際に自分達が住んでいる様子をイメージすることが大切です。

上でお話をしたように、まず図面に家族それぞれの生活動線を描き入れることで、使い勝手や朝、混みそうな場所が分かります。また、家具や家電の場所を描き入れることで、部屋の大きさやコンセントが必要な場所なども想像できるでしょう。

今はCGで家の中を周れたり、部屋のイメージ図を出してくれたりするハウスメーカーや工務店が増えてきています。それらをチェックしながら、自分達がどうやって生活をしているのか考えることで、間取りの失敗のリスクは下がります。

また、最近では、自分で間取りを作れるアプリなども出ています。まだハウスメーカーや工務店を検討している段階でなければ、試しにアプリで間取りを作ってみるのもいいでしょう。

 

まとめ

注文住宅でどんなに間取りに希望を盛り込んだつもりでも、住んでみると、失敗だった・・・と思う点は少なからずあるものです。ちょっとしたことかもしれませんが、一旦気になると、ずっと気になってしまうこともあります。間取りの作成段階で、今回の失敗例を参考にして、理想の家を手に入れましょう。

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