COLUMN住まいのコラム

富山県で注文住宅を建てる時に、失敗しないためのポイントを紹介!

イエタッタ編集部
2021.11.21

富山県で注文住宅を建てる時に、失敗しないためのポイントを紹介!

持ち家率76.8%を誇る富山県の住宅は、延床面積が広いことでも知られています。

 

そんな富山県で注文住宅を建てる場合、押さえておきたいポイントの1つに「土地について知ること」が挙げられます。

 

家を建てるとなるとデザインや収納スペースなども勿論重要ですが、その土地の気候や地盤に注目することも大切です。

 

快適に暮らすためにも「どのような気候で、どのような特徴があるのか」「季節によって変化があるのか」などを知ったうえで、どのような住宅にするのか決めましょう。

本記事では、富山県で注文住宅を建てる時に、失敗しないためのポイントをまとめました。

 

まずは、富山県の土地の特徴を確認しましょう。

 

 

 

 

目次

▽まずは富山県の土地情報を知ろう

 

▽高気密・高断熱な住宅設計にする

 

▽積雪対策を行う

 

▽湿気対策も取り入れる

 

▽まとめ

 

 

 

 

〇まずは富山県の土地情報を知ろう

富山県の土地情報

富山県の特徴の1つに「気温」があります。夏の最高気温は、平均36.8℃と暑いうえに湿度も高めです。

しかし冬は、平均気温が2.7℃まで下がり冷え込みます。

 

このように富山県は、四季によって気温差の激しい土地と言えるでしょう。

そのため家を建てるのであれば、高気密・高断熱な住宅設計をおすすめします。

 

さらに富山県は、他県と比べると地盤が弱い地域です。

地震などの自然災害が発生すると、建物が傾いたり沈んだりする恐れがあります。

 

そのため、地震に強い家づくりも心掛けましょう。

また、中山間部において冬場は雪下ろしをしなければならないほど雪深くなる土地であるため、積雪対策を考えた住宅設計も必要です。

 

ここまでは、富山県の特徴について説明しました。

次はその特徴を踏まえて、失敗しない家づくりのポイントを見ていきます。

 

 

 

 

〇高気密・高断熱な住宅設計にする

高気密・高断熱な住宅設計にする

 

富山県の住宅の中でも最も多い住宅構法が、「木造軸組み構法(在来軸組み構法)」と呼ばれるものです。

そして、その次に多い構法が「木造枠組み壁(ツーバイフォー)構法」になります。

 

 

【ツーバイフォー構法】

木造枠組み壁(ツーバイフォー)構法

引用元:とやまの家の特徴|富山県木材組合連合会

https://www.toyamakitosumai.net/pages/27/

 

 

北米から始まったこの構法は、枠組みを角材で造り合板などを貼ったパネルを床や天井に組み立てていきます。

木造軸組み構法よりも設計の自由度は劣りますが、気密性能、断熱性能、耐震性能を高めやすいのが魅力です。

もちろん、木造軸組み構法でも高気密、高断熱、高耐震にすることができるのでご安心ください。

 

余談ですが、富山県には伝統工法の「吾妻建ち住宅」と呼ばれるものもあります。

正面玄関には切り妻型の大きな屋根が存在感を放ち、白色の漆喰に格子状の柱。

天井部には太い梁が交差する造りになっています。

 

現在は砺波平野など呉西地区中心に約3,000軒以上存在し、伝統工法を残すためにリフォームに取り組んでいる住宅も多いそうです。

 

 

 

 

 

〇積雪対策を行う

積雪対策を行う

日本海側の気候の影響もあり、冬場になると多くの降雪がある富山県。

12月下旬から2月の中旬頃までは、本格的な降雪期になります。

 

そのため積雪対策を行っていない住宅設計では、雪の重みに耐えきれず屋根が壊れるなどの被害が発生する可能性も。

このような被害を予防するためにも、住宅の屋根や柱に工夫が必要です。

 

まず屋根は、耐久性を考えて切り妻型を選択しましょう。切り妻型とは、下記のような屋根を指します。

 

とやまの家の特徴|富山県木材組合連合会

 

引用元:とやまの家の特徴|富山県木材組合連合会

https://www.toyamakitosumai.net/pages/27/

 

この屋根は積雪や雨風に強いだけではなく、コストが低い点も魅力です。

また、屋根裏のスペースも活用できます。


その他の積雪対策として、柱にも注目しましょう。

通常の柱の太さは3寸5分(約10.5㎝)が一般的ですが、富山県の住宅は雪の重さに耐えられるように4寸(約12㎝)の柱が使われることがあります。

 

柱が太い方が積雪荷重に対して丈夫ですが、住宅の構造は柱の太さだけでは決まらないことに注意しましょう。

積雪だけではなく地震に対しての不安が大きい場合は、構造計算を希望するのがおすすめ。

別途費用がかかりますが、安心感が得られます。

 

 

 

 

〇湿気対策も取り入れる

湿気対策も取り入れる

富山県は、湿度が高い県としても知られています。

総務省統計局が発表した「統計でみる都道府県のすがた2021」によると、富山県の年平均相対湿度は全国1位の78%でした。

さらに富山県は夏場の気温も高く、結露が起きやすい条件が揃っており、家にも影響を与える存在です。

 

風通しの良い間取りやしっかりとした換気計画により湿気対策を行う必要があります。

図面上では、給気口と換気口が近すぎてショートサーキットになっていないか確認が必要です。

また、計画的な換気を行うためには高い気密性能が必要なため、工事中の気密測定を行うのがいいでしょう。

 

一方で高気密・高断熱住宅は暖房時期に乾燥しやすいため、温湿度計を設置して必要に応じて加湿や除湿を行うといいでしょう。

 

以上が富山県に注文住宅を建てる時に、失敗しないポイントになります。

暮らす土地の気候や特徴を理解して、居心地の良い生活を実現しましょう。

 

 

 

〇まとめ

 

・富山県は四季の気温差が激しい土地であるため、高断熱・高気密な住宅設計を心掛ける

 

・耐震や積雪対策も住宅設計に取り入れる

 

・雪の重さに耐えられるように切り妻型の屋根が多い

 

・木造枠組み構法は高気密・高断熱なうえに耐震性に長けている構法のため富山県の土地に適している

 

・湿度対策として、風通しの良い間取りや換気計画に配慮する

 

 

 

参考URL

https://www.toyamakitosumai.net/pages/27/

https://www.toyamashi-kankoukyoukai.jp/file_upload/100995/_main/100995_02.pdf

 

参考画像

https://www.photo-ac.com/

 

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